2004/03/26 金
「wordimagesoundplay」はこんなゲームだ
先日購入した「wordimagesoundplay」にようやく手をつけました。
このゲームは、まともにゲームショップに置いてない「アート作品」であるため、興味はあっても手をつけられない、もしくは存在自体を知らない人が多いかと思います。なんせ販売が SCEI じゃなくて SME だし。そんな方々のためにも改めてこのゲームの紹介と、ネタバレ込みのレビューをしたいと思います。
■ 紹介編
「wordimagesoundplay」は名前のとおり、言葉と映像と音を楽しむゲームです。「tomato」というデザイン集団によって作成されました。音楽はテクノ界の大御所「underworld」と「Johnny Conquest」が担当しています。映像はもちろんですが曲も書き下ろしが多数あるため、彼らのファンなら作品のひとつとしても楽しめます。
ゲームは「PHONOLOGY」「MIRACLES & WONDERS」「LATLONG」「SLEEPING EYE」の4つのコンテンツから成り立っています。それぞれのイメージは公式サイトの「release」でつかめると思いますが、どれも tomato の Tomas Roope がいう「Reactivity」を楽しむ内容となっています。ゲームというよりは「反応を楽しむ作品」ですね。言葉という要素が織り成すストーリー性も魅力のひとつです。
ここまで読んで「早くやってみたい!」とウズウズしている方は、サクッと Amazon で購入しちゃって下さい(リアル店舗じゃあまり売ってないです・・・)。「うーん、よくわかんないからもうちょっと知りたい」という方は、続きの「レビュー編」をご覧ください(ネタバレもあるので注意)。
■ レビュー編
読み進む前に。水口さんもいっているように、このゲームは「自分に向き合う電子 Toy」です。できれば何も情報を得ずに、パッケージを開けるところから自分の感性で楽しんで欲しいと思います。
全体
まずパッケージを開けると、すごーく薄い説明書に驚きます(^^) ゲームの背景や内容といったものが一切なく、本当に最低限の操作の説明しか載っていません。早速不安になりますが、水口さんがいうように「与えられることに慣れてる」んだなぁ、と実感。
意味もわからずゲームをスタートしてみると、いきなりオートプレイが選べたりしてウケます。観賞ビデオっぽく使うこともできるのか、と思いつつ当然普通のゲームモードを選択。しばらく操作方法を確かめながらやってみる・・・。うーん、やはりどこがどういう動きをするかの宝探しのイメージが強いです。で、やっぱり音楽はかなりいい感じ。
PHONOLOGY
人々が言葉を発する短い断片映像を好きなように選んで、音楽を作り出すコンテンツです。人間8トラックループマシンというイメージ。面白いのはパターンによって拍数がバラバラなところで、4拍基準かと思ったら5拍とか7拍とか色々あります。自分でそれぞれを何拍のループにするか調整できるので、きっちりしたのを作りたいときは4拍をベースに、偶然の響きを楽しむときはバラバラに、とか色々楽しめます。
人間は複数人から選べて、同じ人を違うトラックに割り当てたりもできます。最初の4トラックをリズムに残りを好きなように、とかやると思ったように操作できます。ジャージ2人(赤と黒)が結構使えますが、使えなさそうなヤツをいかにうまく使うかが楽しいです。
MIRACLES & WONDERS
真っ白い空間に浮かんだ絵を巡りながら朗読と音楽に出会う、という感じのコンテンツです。浮遊している物語を行き来するイメージ。日本語で聞くとなんだ癒されるような恐いような。物語は chapter 8 まであって、好きなようにたどることができます。
LATLONG
縦と横に流れる言葉の物語を好きなように流しながら、音楽と映像の変化を楽しむコンテンツです。言葉の一期一会といったイメージ。たまに縦横で同じ言葉が重なり反応します。LATLOG とは、経線(latitude)と緯度線(longitude)を組み合わせた造語らしいです。
SLEEPING EYE
15種類(?)の短編アートの中から反応する部分を探し当てて、また別のアートへと進んでいく宝探しのようなコンテンツです。パズルアートといったイメージ。最初に出てくるパズルメニューが進むにつれて変化していき、アートとアートの関係が徐々に判明していきます。それぞれのアートはミニゲームだったり、短編映像だったり、インタラクティブアートだったりします。
このコンテンツが一番ゲームっぽいです。最初はどんなアートが出てくるかわけわからずに進んでいきます。しばらく進むとアートとアートの関連性に気付きます。そしてなんとなく全体像が見えてくるんですが、なんかまだまだ奥がありそうでなさそうな・・・。
とりあえずパズルメニューの各パネルとアートには一対一関係があるのを発見しました。以下が確認できたアートです。これに加え「random」もあります。
- advice from horse
- bullet
- creation
- flower prayer
- girl
- grape
- heart & enemies
- kingdom 01
- kingdom 02
- lake
- love story
- maze
- penis
- sea
- the movie → underworld「Mo Move」の remix + movie
感想
正直最初は「うわー、買って失敗したかも」と思いました(笑) 同じ映像と音をテーマにしたゲームである「Rez」などといったイメージを期待すると、大きな肩すかしを食らうことになります。ゲーム要素はかなり薄く、いわゆる「ゲーマー」には絶対オススメしません。「やり込む」とか「攻略」といった行為は、このゲームに対しては意味をなしません。CD、DVDに続く作品形態と考えた方が適切だと思います。DVD コーナーに売っているのが納得できます(^^) そう再認識したせいか、やるにつれてかなり楽しめるようになりました。
まあでも underworld も tomato も好きじゃなく、インタラクティブなアートも別に、という人は買わない方がいいと思います。しかし、オートプレイで見ているだけでもなかなかカッコイイので、最先端のアート集団が作った作品を肌で感じたい人にはオススメします。ほんと、気になる方は精神衛生的にもとりあえず買ってやってみるが吉ですよ(^^
Excerpt: wordimagesoundplay. 買ってから数ヶ月たってたんだけど、アンテナケーブルを 部屋に引いて液晶TVを部屋に置いた記念で初めて やってみた。部屋の...
Weblog: ESCAPE WHILE YOU CAN
Tracked: 2005年5月 4日 18:32
>>2 ひらのま さん
うーん、ちょっと違いますね。
あれは陶酔が目的ですから。
全体的に「宝探し」ってイメージが強いです。
「これ、何が隠されているんだろう」といった感じ。








