Mac で LEGO をプログラミングや操作するときに、シリアル接続が必要になる場合があります。その場合の対処方法や注意事項に関する情報です。
基本的に、シリアルポート(プリンタ or モデムポート)がなくて USBポートがある、Mac OS X 搭載の Mac を対象にしています。その他の Mac でも一部読み替えれば通用すると思います。
LEGO で以下のような遊び方をする場合、シリアル接続が必要になります。
1の場合。現在売られている RIS 2.0 には、USB接続の IRタワーが付属しています。RIS に付属している標準開発環境や brickOS など、Win 用しかないソフトで RIS を遊びたい場合は VPC を利用することになりますが、現バージョン(6.1)でも USB IRタワーには対応していません(今後対応される可能性はあります)。この場合、シリアル接続の IRタワーを使うことになります。これは、RIS に限らず IRタワーを使って遊ぶ全ての場合にあてはまります。
2の場合。Spybotics と PC をつなぐ専用ケーブルはシリアル接続となっているため、Spybotics で遊びたい場合はシリアルポートが必須になります(リモコンモードで遊んでいる分には必要ありませんが)。これは、Mac 用ソフトで遊ぶ場合でも、VPC を使う場合でも同じです(当然 PC で遊ぶ場合でも同じです)。
3の場合。例えば ROBOLAB の 2.0 以前のバージョンは、シリアルIRタワーにしか対応していません。USB IRタワーに対応させるには、バージョン 2.5 を購入する必要があります(アップグレードはなし)。その他、NQC や leJOS も古いバージョンは USB 対応していませんが、こちらは最新版をダウンロードすれば大丈夫です。
一口にシリアル接続といっても、Mac と PC ではその方法が違います。Mac では mini-DIN 8 pin コネクタを利用した RS-422/433 接続、PC では D-sub 9 pin コネクタを利用した RS-232C 接続が、それぞれ標準的なシリアル接続となっています(詳細は「LEGO 向けシリアルポート&ケーブル情報」を参照してください)。
シリアルIRタワーを使う場合、標準では D-sub 9 pin 接続のケーブルが使用されているので、そのままでは Mac につなぐことができません。しかし、Mac 用ケーブルや変換コネクタを利用することで、シリアルポート搭載の Mac でも使えるようになります。シリアルポートを搭載していなくても、下記のようにポートを増設することで使えるようになります。
しかし、僕が実験したかぎり、Spybotics に限っては単純な RS-232C - RS-422 変換では動かないようです。この場合は、Mac に D-sub 9 pin の RS-232C 接続ポートを増設すれば動かせるようになります。この方法も下記に示しますが、IRタワーで遊ぶ場合でも RS-422 接続では色々面倒なことも多いので、すでにシリアルポートを確保している場合でもこちらの方法をオススメします。
シリアルポートが搭載されていない Mac(最近の機種はほとんどがそうです)では、以下の方法でシリアルポートを増設することができます。
1は、一般的な Mac 用 USB - シリアル変換器のことです。昔のプリンタやモデムを利用する場合や、LocalTalk による Mac 間通信をしたい場合に使用します。製品では Keyspan社の「USA-28X」などが実績もあり有名です。僕はこれの古い型の「USA-28」というのを持っていますが、次に述べる変換器を買ってからは全然使っていません・・・。
2は、俗にいう PDAアダプタのことです。Mac に RS-232C 接続が必要な機器を接続したいときに使用します。製品では同じく Keyspan社の「USA-19W」や「USA-19Q」などが有名です(というかこれ以外見たことありません)。僕はこれまた古い型の「USA-19」というのを持っていますが、しっかり動作しています。余計な変換コネクタなどを使わなくていいし、Spybotics や VPC でも問題なく使えるため、普段は主にこちらを使っています。
3は、PCIバスやその他の拡張ポートに増設するタイプのものです。増設できるのは Mac 用シリアルポート(RS-422 接続)となっています。製品では同じく Keyspan社の「SXPRO-4」や Griffin Technology社の「gPort」があります。これらは使ったことがありませんが、USBタイプのものと違ってハードウェアレベルで対応しているので、信頼性は高いと思います。が、結局 RS-422 接続であるため、使い勝手はよくありません。
上記の方法のうち、僕は2の「USB - RS-232C 変換器」をオススメします。理由は、使い勝手の良さとなにより Spybotics でも使えることです。Keyspan社の USA-19 シリーズは Win や Linux にも対応しているため、最近の RS-232C ポートを搭載していない PC でも使えますし、USBさえあればどんな Mac でも使えて非常に便利です。5000円前後で入手できると思うので、これからシリアルポートを増設しようと思っている方はもちろん、すでに確保している方も、購入する余裕がありましたらぜひ使ってみて下さい。
僕が独自に調べた USB - シリアル変換器の動作状況です。iBook (Dual USB) + Mac OS X 10.2.8 で確認しています。
| USA-28 + Mac用ケーブル |
USA-28 + 変換コネクタ |
USA-19 | 確認したソフト | |
|---|---|---|---|---|
| Spybotics(付属ケーブル) | - | × | ○ | NQC |
| Spybotics(付属ケーブル)+ VPC6.0 | - | × | ○ | Spybotics付属ソフト、NQC |
| シリアルIRタワー | ○ (要設定変更) | ○ (要設定変更) | ○ | ROBOLAB1.5(Classic&OS9)、NQC、leJOS |
| シリアルIRタワー + VPC6.0 | ○ (要設定変更) | ○ (要設定変更) | ○ | RIS付属ソフト、NQC、legOS |